宇宙のアヒル? ロゼッタ探査機が目的地の彗星に接近[動画]

宇宙 科学

2014年7月17日、ドイツ連邦宇宙庁(DLR)は、今年11月に史上初の彗星着陸を目指す探査機『Rosetta(ロゼッタ)』の目的地、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の最新の画像を公開した。

ロゼッタ探査機と着陸機『Philae(フィラエ)』は、2014年7月14日に着陸と探査を予定している目的地の67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から1万4000kmのところまで接近し、搭載されたOSIRISカメラで撮影した最新の映像を送信した。彗星の核は、二つの物体が合わさった独特の形状であることが判明した。

フィラエ着陸機のチームのエックハルト・クート博士は、おもちゃのアヒルのようと言われる彗星の形状は、ジャガイモのような不規則な形を考えていた研究者の予想を上回るとしながらも「あり得ないことではなく、太陽系の初期に二つの物質が衝突して彗星を形成することがある」とコメントしている。

二つの物質は、およそ45億年前に比較的ゆっくりした速度で衝突し、そのまま組み合わさった状態になったと考えられる。それぞれが太陽系の異なる領域からもたらされたのであれば、各々の構造もかなり異なることが考えられる。

ロゼッタ探査機は現在、彗星から1万kmより近い位置にあり、8月にはさらに接近して彗星を周回する最終目的の軌道に入る。フィラエ着陸機の着陸地の決定のためには、さらに詳細な観測画像が必要となる。

7月18日、千葉県で「宇宙博 2014」の開会式に出席した国立天文台副台長の渡部潤一教授は、意外な彗星の姿に「まさかあんなものが出てくるとは……」と嬉しい驚きをコメントした。「二つの物体がくっついたのではないか、着陸はやや難しいかもしれないが、まずは8月の探査機接近を待ちたい」という。

《秋山 文野》

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