14日午後2時40分ごろ、千葉県山武市内にあるJR総武本線の踏切で、警察の捜査車両に下りてきた遮断機が引っかかり、踏切内に立ち往生する事故が起きた。接近していた特急列車は踏切の手前で停止。人的な被害は発生しなかった。
千葉県警・山武署によると、現場は山武市和田付近にある踏切。同署の刑事課が使用する捜査車両(覆面パトカー)が踏切を通過しようとしていたところ、警報機と遮断機が作動。左側の遮断機が車体左側の補助ミラーに引っかかった。
助手席に同乗していた59歳の男性警部補が遮断機を上げて後方へ脱出するよう、運転していた36歳の男性巡査に指示したが、バックすることができずに踏切内へ閉じ込められた。踏切には通過中の特急列車(東京発/銚子行き、9両編成)が接近していたが、立ち往生しているクルマに気づいて約70m手前で停止。人的な被害は発生しなかった。
捜査車両には警官2人のほか、同署で事情を聞くために送迎中の参考人も乗っていた。同署では乗っていた2人から事情を聞くとともに、バックギアが入らなかった原因について車両の検証も進める方針だ。