常石造船は、フィリピン子会社のツネイシ・ヘヴィ・インダストリーズ(セブ)が5万7900MT型ばら積み貨物船TESS58『グローバル・ホスピタリティ』を竣工し、船主のグローバル・ディスティニーに引き渡した。
新造した船は、常石造船が独自に開発し30年の歴史を持つロングセラー商品ブランド「TESS」(ツネイシ・エコノミカル・スタンダード・シップ)シリーズのハンディマックスバルカーで、2006年の1番船竣工以来、グローバル・ホスピタリティがグループ累計で建造152隻目となる。
主機関はMAN-B&W 6S50MC-C7を搭載する。載貨重量は5万7835メトリックトン。
デッキクレーンを搭載するほか、ばら積み貨物に加えて鋼材なども搭載可能な汎用性の高さが特徴。小回りのきくハンディマックスサイズの中でも大型化を図り、5万8000トンの載貨重量を確保しながらも、波浪抵抗や風圧抵抗を低減する環境デバイスを搭載する。燃費を向上させることで運航採算性を高めている。