『スーパー北斗18号』機器室付近から煙…絶縁抵抗試験を短縮へ

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白煙が上がった『スーパー北斗18号』1号車の機器室。下部の配線の被覆が焦げていた。
  • 白煙が上がった『スーパー北斗18号』1号車の機器室。下部の配線の被覆が焦げていた。

7月6日、室蘭本線静狩~長万部間(北海道長万部町)を走行していた札幌19時29分発の函館行き特急『スーパー北斗18号』(キハ281系気動車7両編成)の機器室から、白煙が上がっているのが見つかった。

JR北海道によると21時45分頃、非常通報装置によって列車が緊急停止。車内点検を行ったところ、1号車(キハ281 4)後部デッキの機器室付近から白煙が発生しているのが見つかったため、運転士がエンジンを停止させて煙は収まった。その後、函館運輸所で調査した結果、機器室の下にある配線の被覆の一部が焦げていたことが分かった。

キハ281系の配線状態の確認は、鉄道営業法に基づく定期検査において、漏電がないことを確認するための絶縁抵抗試験を実施している。キハ281 4の直近の定期検査は今年5月22日に実施した交番検査(省令上の名称は状態・機能検査)で、その際に異常は見られなかったという。

原因の詳細は引き続き調査中。JR北海道は当面、90日ごとに実施している絶縁抵抗試験を45日ごとに短縮して実施するとしている。

《草町義和》

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