クランタン州コタバルからジョホール州を結ぶマレー半島東岸高速道路をシンガポールまで延長・連絡する計画について、連邦政府とクランタン州政府がすでに折衝を開始している模様だ。
華字紙「南洋商報」がクランタン州のモハマド・アマル・ニック・アブドラ副首相の話として報じた。
同副州首相によると、路線はシンガポール東部のパシル・リスを起点とし、ジョホール州ペンゲラン、メルシン、パハン州ペカン、クアンタン、トレンガヌ州クアラトレンガヌ、クランタン州コタバル、タイ国境のペンカラン・クブルを結ぶ全長700キロメートル。シンガポールとジョホール州は建設構想がもちあがっている、コーズウェイ(連絡道)と第2リンクに続く第3のルートで結ばれることになるという。
建設が進められているパハン州カラックからクアラトレンガヌを結ぶ東海岸高速道路(現在パハン州ジャボルまで開通、全長350キロメートル)と一部が重複する。国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)の石油精製・石油化学コンビナート(RAPID)やマレーシア・中国クアンタン工業団地(MCKIP)付近を通ることになり、これらへの投資誘致に寄与すると期待される。
国際連合アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)が提唱した「アジアハイウェイ」構想に準じたもので、最終的にはタイやベトナム、ミャンマー、中国などを道路網で接続することを目指すという。
(南洋商報、エッジ電子版、6月27日)