TRWは6月19日、従来システムより軽量・小型化を実現した次世代シートベルトリトラクター「フローティング・スプール1(FS1)」を発表。FS1は、2014年第2四半期からアジア、欧州、北米、南米の複数の自動車メーカー向けに生産を開始する予定だ。
シートベルトリトラクターは、通常、衝突時にロックポールによってベルトが固定されるが、構成部品が少ないFS1では、衝突時に乗員が前方に移動する力がベルトにかかることでスプールが作動し、リトラクターをロックする。
FS1は、バックルやアンカープリテンショナーを使用した前部および後部座席への搭載に適応。正引きおよび逆引きで利用でき、可動部品が少ないビークルセンサーロックメカニズムによって、卓越したNVH(ノイズ、振動、ハーシュネス)特性を実現。さらに、オプションとして、チャイルドシート拘束機能、折り畳み座席用のセンサーキャンセル、ノイズ低減システムなどの追加もできる。