現地時間12日に開幕するサッカーのFIFAワールドカップ・ブラジル大会のテレビ観戦が労働者の生産性に影響を及ぼすことが懸念されている。
マレーシア経営者連盟(MEF)の調査によると、2006、2010年のワールドカップでは回答者の55%が開幕中に生産性が低下したと回答。ブラジル大会でも同様の影響がでると予想されるという。
MEFのシャムスディン・バルダン専務理事は、サッカーファンの多くが民間セクターの従業員650万人を含めた被雇用者で、試合を生放送で観戦することが好きであることから、今後1カ月は睡眠不足や職場で生気がない従業員を目にすることになるだろうとコメントした。また、労働者に対して生放送で見る試合を決め、残りの試合は録画して見るなど、生産性に影響がでないよう呼びかけた。
前回の南アフリカ大会では調査回答者の35.6%が職場に遅刻した、また35%は医療休暇の取得率が増えたと答えた。生産性の低下も顕著で、仕事中の居眠りなどが見られ、デタラメな理由で休暇を取る従業員もおり、こうした「ワールドカップ問題」が今回も起きると見られるという。