ボルボ FH、発表試乗会で魅力アピール…省燃費技術や安全性など

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ボルボ・FH 発表試乗会
  • ボルボ・FH 発表試乗会
  • 稼働率クイズの画面
  • スタビライザーを前に移設し、フレームのよじれを抑える
  • 8×2でも回転半径を小さく
  • これを荷台にきれいに収める
  • ワーク・リモート端末
  • ボルボ・FH 発表試乗会
  • ベッドスペースの内装例

ボルボ・トラックスは、『FH』を日本を含むアジア市場で発売を開始するにあたって、韓国仁川に1年ほど前に完成したばかりのディストリビューションセンターで、日中韓、およびASEAN各国のディーラーやユーザー向けの発表試乗会を開催した。

イベントは以下の7つのプログラムで構成された。

1:運転技術(Driving Theory)
1の運転技術では、フロントの独立懸架サスペンションやVDS(Volvo Dynamic Steering)などFHに採用された新技術のうち、運転や操作に関わる技術をスライドや動画などで紹介するプログラムだ。ここでは、ハムスターにFHのハンドル操作をさせる実験のデモ動画などが上映された。FHのステアリングはVDSによって2歳児の力でも操作可能だという。

2:試乗会(Driving)
試乗会は、ディストリビューションセンターのモータープールのスペースに設定された特設コースを走行するものだ。途中に悪路を想定した箇所があり、そこではハンドルから手を放してもコースを維持するVDSの機能が体験できるようになっていた。

3:省燃費技術(Fuel Efficiency)
I-シフトおよびI-クルーズによる省燃費走行に最適化されたシフトチェンジによる燃費改善効果、ボルボがユーザーに実施している省燃費運転トレーニングや燃費コンテストなどが紹介された。

4:稼働率(Uptime)
トラックの稼働率を上げるためのカーテレマティクス機能の紹介をメインに解説し、レクチャーの後、大型モニターとテーブル端末を使ったクイズのアトラクションも実施された。カーテレマティクス機能は、衛星通信を利用した車両情報の管理、緊急時・遠隔地でのリモート診断やエマージェンシーコール(VAS)などが紹介された。

5:生産性(Productivity)
FHでは積載量をアップするため4軸8輪2輪駆動(8×2)のトラックがラインナップされている。アクスルごとの荷重を増やす技術や、リアサスペンションのスタビライザーを前方にもっていき荷重と走行中の応力でもフレームのねじれを抑えるグローバル・リア・エアサスペンションなどが紹介され、最後は模型トラックの荷台を使った立体パズルのゲームを行った。

また、荷台をプラットフォームの高さに合わせるためのレベルコントロール、ライト、エンジン制御、架装メーカーごとの機能をリモコン操作できるワーク・リモート端末の紹介も行われた。ワーク・リモート端末では、これらの操作をすべて無線リモコンで外から制御できる。

6:Driver Appeal
グローバルでは長距離トラックのドライバーは週のうち4.6泊をキャビンで過ごすという。そのためFHでは、ベッドサイズや収納スペースにさまざまな工夫がされている。収納スペースは従来モデルより300リットル増えているという。ネック角度も変えられるチルトステアリングやシートスライド幅の延長など、運転中の居住性も改善されている。

7:Safety and Security
ボルボといえば安全性が最大の企業ブランドである。FHシリーズを開発するにあたって行われたクラッシュテストの模様をビデオで紹介し、衝突警報緊急ブレーキや車間維持機能、トレーラーのジャックナイフ現象を軽減する制御システムなどのアクティブセーフティ機能などが説明された。またFHでは全車のルーフ部分にサンルーフを兼用した非常用脱出ハッチが標準装備されている。

《中尾真二》

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