ジョホール州の政府・公共機関の公休日が今年1月から土・日曜日から金・土曜日に変更された件で、同州スルタン、イブラヒム・イスマイル殿下は、民間セクターも政府・公共機関に準じて金・土曜日を休日とする方向で検討するよう州政府に要請したいと述べた。
公休日の変更は、イスラム教徒が金曜日の集団礼拝に充てる時間を増やすためにイブラヒム殿下自身が提言したもの。政府関係機関だけでなく公立学校も金・土曜日が休みとなったが、民間セクターはそれぞれの判断に任せられている。
公休日が異なるため、金曜日を公休としていない民間セクターの企業で勤務する保護者からは、学校が休みの子供たちと十分な時間を一緒に過ごすことができない、といった苦情が出ているという。
民間セクターの多くの企業は、外国の企業との取引で問題が生じないよう、公休日変更後も土・日曜日を休みとしている。多くの商工団体が公休日の変更を強制すべきではないとしている。
ジョホール州は元々1994年までは金・土曜日が公休日だった。現在はジョホール州のほか、クランタン、トレンガヌ、ケダの3州が金・土曜日を公休としている。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月30日)