国土交通省が、自動車事故対策費補助事業として自動車事故現場などでの救急法や自動車安全運転に関する講習を行う事業を募集すると発表した。
自動車事故による死亡者数は年々減少傾向にあるものの、依然として交通事故発生件数は高水準で推移している。
こうした状況を踏まえ、国交省では、自動車事故による被害者保護の増進、自動車事故の発生防止を図るための各種施策の1つとして、自動車事故現場などでの救急法に関する講習や、自動車の安全運転に関する講習の普及・推進を図っている。これら講習を行うことに対して、実施経費の一部を補助する事業「自動車事故対策費補助事業」として、2014年度の補助対象事業(講習)を募集する。
自動車事故救急法普及事業は、企業や団体が、一般に広く、自動車運転者等に対して、人工呼吸、心臓マッサージ、心肺蘇生(AED使用方法)など、自動車事故現場で負傷者への応急処置方法の実用的な救急法に関する知識・技術を指導する講習や実技研修を行う事業。
また、安全運転推進事業は、企業や団体が、自動車事故防止に資する安全運転に関する知識・技術を指導する講習や実技研修などを行う事業で、今後広く普及・定着することが望まれるもの
補助対象事業の例としては、先進的な講習機器を活用して、各運転者の運転行動を分析・把握し、個々の運転特性に応じた指導を行う講習。様々な道路環境を再現したトレーニングコースや、スキッドカーを利用して、スリップ、急ブレーキを体験することにより、車両性能の限界を理解して運転することを指導する講習など。
募集期間は5月7日~5月30日まで。