インド国際経済関係研究所(ICRIER)の研究によって、1980年の観測以来、干ばつが発生する年には必ずエルニーニョ現象も発生しているのに対し、エルニーニョ現象が発生したからと言って必ずしも干ばつが起こっていないことが明らかになった。
今年はエルニーニョ現象が発生する可能性が極めて高いと考えられているが、干ばつが起こる確率は低く、モンスーンの影響も少ないと見られている。
また同じ研究で、2000年、2005年、2009年と平年より雨量が少なかった年にも、農業における国内総生産(GDP)は上昇したことが分かっており、また小麦と米の備蓄が5300万トンあることから、農業に与える影響への懸念はないという。