航空自衛隊の緊急発進、24年ぶりに800回超、対中国機・対ロシア機が急増…2013年度

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緊急発進の年度別推移
  • 緊急発進の年度別推移

統合幕僚監部が発表した2013年度(2013年4月~2014年3月)の航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)回数が、前年度と比べ243回増となる810回となった。

800回超は、24年ぶり。これは1958年に航空自衛隊が対領空侵犯措置を開始して以来、56年間で9番目に多い水準。

推定を含む緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機が約51%、ロシア機が約44%、北朝鮮機などその他が約5%だった。

方面別では北部航空方面隊が222回、中部航空方面隊が86回、西部航空方面隊が100回、南西航空混成団が402回だった。全航空方面隊が前年を上回った。

中国機に対する緊急発進回数が合計415回で、前年度から109回増えた。領空侵犯は無かったものの、Y-8型機、H-6型機、TU-154型機の飛行などで、活動範囲が拡大している。

ロシア機に対する緊急発進は359回で前年度から111回増えた。TU-95型機が福岡県沖ノ島北西の領空を侵犯した。

推定を含め、ロシア機は哨戒機、中国機は戦闘機に対して、緊急発進が多かった。

《レスポンス編集部》

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