インド国内の自動車工業不振が長引く中、自動車部品メーカーの輸出額が2013年に4.4%増の96億9千万米ドルと好成績を見せている。
一方、輸入額は前年比5%減の127億米ドルとなったが、基本的には輸入国であることに変わりはないとACMA(自動車部品製造業組合)のデータは示している。
輸出先の80%は世界的なOEM(委託製造メーカー)であるが、これらの製品の信頼性の高まりによって、多くの企業がインドに部品供給の拠点を移し始めている。
インドの最大の輸出先はなおも米国であるが、昨年の輸出額は7.1%減の19億8千万米ドルにとどまった。一方、2位のドイツに対しては8.6%増の7億8千万米ドル、3位の英国に対しては3.6%増の5億8千万米ドルとなった。
輸入額が下がっているのは、インド国内での自動車市場が低迷していることに原因があると考えられる。インドが輸入している部品は大きく2種類に分けられ、ドイツや日本、韓国、タイなどからの精密部品と、主に中国からの修理用部品である。
インド国内の自動車販売額は経済状況の低迷を受けてこの11年間で初めて前年を下回り、急速な回復は難しいと見られるとエコノミックタイムスは伝えている。