米国の自動車大手、クライスラーグループは3月14日、ミシガン州のスターリングハイツ工場に、800名を追加雇用すると発表した。
今回の増員計画は、クライスラーブランドの主力セダン、『200』の新型生産開始に合わせて実行されるもの。新型200は2014年1月、デトロイトモーターショー14でデビューしたばかり。
新型200は、クライスラーグループと提携関係にあるイタリアの自動車大手、フィアットとの相乗効果を生かして開発。フィアット傘下のアルファロメオの『ジュリエッタ』と車台を共用する。これは2012年1月のデトロイトモーターショー12で発表されたダッジブランドの新型セダン、『ダート』に続く形。
ところで、クライスラーグループは2009年、経営破綻。その際、スターリングヘイツ工場を、資産管理会社に売却した。しかし1年後の2010年、同工場を買い戻した経緯がある。
クライスラーグループのセルジオ・マルキオンネCEOは、「スターリングヘイツ工場は当初、2010年内に閉鎖される予定だった。しかし、従業員とコミュニティのリーダーは最後まで、決して受け入れようとしなかった」コメント。彼らの頑なさが、同工場の存続につながったことを讃えている。