日産自動車を代表するスポーツカー、『GT-R』の性能をさらに研ぎ澄まさせた『GT-R NISMO』。その頂点に立つ「Nアタックパッケージ」が、富士スピードウェイに現れた。
GT-R NISMOは2013年9月、ドイツ・ニュルブルリンク北コースでタイムアタックを行い、ベストラップを10秒以上更新する7分08秒679を叩き出した。この際、テスト車両に装着されていたアイテムと同じものを、オプション設定でまとめたのがNアタックパッケージ。
Nアタックパッケージでは、さらに強力なダウンフォースを追求したエアロパーツをはじめ、エンジン、サスペンション、インテリアに至るまで、高度なパフォーマンスを実現するための装備がセットされている。
中でも特徴的なのは、専用のカーボンファイバー製リアウイング。高さ調整は2段階、角度調整は12段階で可能。オーリンズ社製ダンパーも、サーキットの特性に合わせて4ウェイで調整できる。
Nアタックパッケージは2014年夏、発売される予定。その最終チェックとして、日産は今回、富士スピードウェイにおいて、Nアタックパッケージの開発テストを実施した。GT-R NISMOの金子晃チーフエンジニアは、「ニュルのタイムアタックから5か月間、ニュル仕様が装着していたパーツと同じものを販売するべく、準備を進めてきた。今日はスポーツ走行を行い、最後の出来上がりを確認した」とコメントしている。