国立天文台は2月18日、7台のアルマ望遠鏡バンド10受信機を国立天文台先端技術センターから出荷した。これで国立天文台が開発を担当した3周波数帯受信機計219台の出荷が完了したことになる。
受信機の開発・量産は、2013年12月までに完了し、この後、出荷前検査と梱包、輸送中の衝撃を測定するショックログの設定、輸送のための手続きなどを経て、この日の出荷となった。
バンド10受信機開発チームのメンバーは、別れの言葉をかけながら輸送用ケースに収められた受信機を台車に載せ、トラックに移される様子を見届けた。
運送会社のトラックに載せられた受信機は、空路でチリに運ばれ、アルマ望遠鏡山麓施設(標高2900メートル)で他の周波数帯の受信機とともに、性能試験が行われた後、アンテナに搭載される。