デンソー、EGRバルブユニットを開発…吸気絞り/EGRバルブの一体化は世界初

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デンソーが開発したEGRバルブユニット
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デンソーは2月18日、ディーゼルエンジンの排ガス浄化に寄与するEGR(排気再循環)システムの主要部品であるEGRバルブユニットを開発したと発表した。

今回開発したユニットは、世界で初めて吸気絞りバルブ(弁)とEGRバルブを一体化しており、従来と比べ、体積を半分に低減するとともに、構成部品数を削減しコスト低減を実現している。開発したユニットは今年から欧州で発売される乗用車に搭載される予定。

従来、エンジンへの空気の流入量を調節する吸気絞りバルブと、排ガスの流入量を調節するEGRバルブは別々の部品として車両に搭載されていた。今回開発したユニットは、2つの部品を統合することにより、ダクト(配管)の一体化やコネクター(配管接続用の部品)の削減などで体積を半分にしている。EGRシステムはスペースが限られるエンジン周りに搭載されるため、システムの小型化はカーメーカーの設計自由度を高めることに寄与する。

また、従来はバルブの開閉を行うモーターとバルブの開閉角度を計測するセンサーを吸気絞りバルブとEGRバルブにそれぞれ一つ搭載する必要があったが、バルブの統合により、モーターとセンサーが各々一つに削減でき、低コスト化を実現。さらに、バルブの結合には自由度の高いカムリンク方式を採用しており、カムプロフィール(結合部分の形状)のみを変更することで、排気量、出力等の違うエンジン要求に適応できるバリエーション対応が可能な仕様となっている。

《纐纈敏也@DAYS》

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