8日午後0時10分ごろ、長野県安曇野市内にあるJR大糸線の踏切で、踏切内に立ち往生していたトラックと、通過した普通列車が衝突。押し出されたトラックが電柱に衝突して倒壊。車外に脱出していたトラックの運転手が下敷きとなって死亡している。
長野県警・安曇野署によると、現場は安曇野市豊科南穂高付近。トラックは踏切を通過しようとしたところ、凍結路面によるスリップで自走不能になって立ち往生。運転していた大町市内に在住する29歳の男性は車外へ脱出したが、直後に通過した上り普通列車(信濃大町発/松本行き)が衝突した。
トラックは軌道外に押し出された弾みで電柱に衝突。この衝突によって電柱が倒壊し、男性はこの下敷きとなって胸部を強打。近くの病院へ収容されたが、約2時間後に窒息が原因で死亡している。列車の乗客乗員46人にケガはなかった。
事故当時、現場付近では雪が強く降っていて、踏切が埋まる程度の積雪があったという。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。