欧州彗星探査機『ロゼッタ』新年の冬眠開けに向けて新規画像を公開

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欧州彗星探査機『ロゼッタ』新年の冬眠開けに向けて新規画像を公開
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ESA 欧州宇宙機関が2014年に予定している世界初の彗星への着陸機投下に向け、『Rosetta(ロゼッタ)』探査機は2014年1月20日に957日間の冬眠モードから回復する。ESAは着陸イメージ画像を公開し、12月10日に直前記者会見のライブ配信を行う。

ロゼッタ探査機は、EADS Astriumが製造し2004年3月2日にアリアン5ロケットで打ち上げられたESAの彗星探査機。2008年9月には小惑星シュテインス、20010年には小惑星ルテティアのフライバイ撮影を行った。2011年6月8日に冬眠モードへ入り、2014年1月20日に復帰する。ほぼ10年に近い旅を経て、2014年8月に「67P/チュリモフ・ゲラシメンコ彗星」に接近し、探査機本体が彗星を周回して着陸地点を決定する。同年11月には着陸機『Philae(フィラエ)』を彗星表面に着陸させる予定だ。約100キログラムのフィラエ着陸機には、カメラを始め10の観測機器が搭載されており、彗星表面での調査にあたる。成功すれば、世界初の彗星への着陸機投下となる。また、太陽から8億キロメートル、メインベルト以遠へ太陽電池パネルからの電力供給で飛行した例としても初になるという。

ESAでは探査の重要な局面であるロゼッタ冬眠開けまでのカウントダウンを開始し、着陸機投下のイメージ映像を公開。ドイツ、ダルムシュタットのESA 欧州宇宙運用センター(ESOC)では中央ヨーロッパ時間12月10日午前10時から12時30分(日本時間午後6時から8時30分)まで冬眠開け直前ブリーフィングを行い、LivestreamのESAチャンネルにて中継を行う予定だ。

《秋山 文野》

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