独BASFは、商業規模で初めて再生可能原料から 1,4-ブタンジオール(BDO)を製造し、サンプル評価など商業化利用を目的とした顧客に提供を開始すると発表した。
製造プロセスには、米国ジェノマティカ社が特許権を所有する発酵プロセス技術を使用し、再生可能原料としてブドウ糖を活用。再生可能原料ベースのBDOの品質は、石油化学ベースのBDOに匹敵するものだという。またBASFは、ポリテトラヒドロフラン(PolyTHF)などを含む、再生可能原料ベースのBDO誘導体の製品ポートフォリオの拡充も計画している。
BDOおよびその誘導体は、包装材、自動車、繊維、スポーツ・レジャーなどの業界で使用されるプラスチック、溶剤、電子材料化学品および弾性繊維の製造に利用されている。従来、BDO製造の出発原料には、天然ガス、ブタン、ブタジエンおよびプロピレンが使用されてきた。
現在BASFは、ドイツ、米国、日本、マレーシア、中国でBDOおよびBDO同等品の製造を行っている。 BASFは、2013年7月に、今後2年間で、BDOの製造能力を65万トンへ、 PolyTHFの製造能力を35万トンへ増強することを発表している。