22日午後0時5分ごろ、兵庫県西宮市内の国道2号で、交通違反の取り締まりを行っていた警官が、停止指示を無視して進行してきたワゴン車にはねられる事故が起きた。クルマは逃走。警察は後に運転者の身代わりになろうとした男を逮捕している。
兵庫県警・西宮署によると、現場は西宮市御茶家所町付近。同署の交通1課が速度超過などの交通違反取り締まりを行っていたところ、運転者がシートベルト未着用のワゴン車を発見。29歳の男性巡査長が停止を指示したが、クルマは止まらずに進行。巡査長に接触した。
巡査長は打撲などの軽傷を負ったが、クルマはそのまま逃走。警察は軽傷ひき逃げと公務執行妨害容疑で周辺に一斉手配を行ったところ、現場から約300m離れた場所でクルマを発見。近くにいた男2人に事情を聞いたが、このうち1人が「自分が運転していた」と名乗り出た。
しかし、巡査長らは「別の男だった」と証言。男を追及したところ、「事故当時は後部座席に同乗していた」と供述し、もう1人も助手席に同乗していたことがわかった。
警察は名乗り出た33歳の男を犯人隠避容疑で逮捕。もう1人からも同容疑で事情を聞き、逃走した運転者の行方を追っている。