JR東日本の技能教習所、2014年3月までに全て完成へ…技術継承の効率化目指す

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JR東日本は11月6日、ベテラン社員の技術や技能を若手社員に継承するための訓練施設「技能教習所」の整備がまもなく完了すると発表した。既に102カ所の整備が終了しており、残り2カ所も2014年3月までに完了する。

同社ではベテラン社員の大量退職時期を迎えており、その一方で若手社員が実際に作業を経験することが少なくなっているという。こうしたことから同社は、ベテラン社員から若手社員への技術・技能の継承を効率的に行う体制の構築を計画。2010年度から技能教習所の整備を進めてきた。

技能教習所には、ドア開閉装置やブレーキ装置を備えた鉄道車両のモックアップ、軌道・分岐器・架線・信号設備などの鉄道設備を整備。実際の設備に近い環境で訓練を行うことができる。教習所の整備自体も、技術・技能習得の機会として「現場第一線の社員が自ら設計・施工」したという。

支社別の技能教習所の数は大宮支社が17カ所と最も多く、東京支社の14カ所、横浜支社と盛岡支社の11カ所が続く。訓練施設は保線・土木・電力・信号・通信・車両の6系統に分かれており、このうち車両は43カ所、保線は28カ所にそれぞれ設けられている。3系統以上の訓練施設を持つ技能教習所は13カ所に設けられている。

一部の教習所には愛称が付けられており、東京支社訓練センターは「ななかまど」、湘南訓練センターは「湘南くん」、仙台総合訓練センターは「仙台匠道場」、追分鉄道設備技能教習所は「なまはげ」をそれぞれ名乗る。

同社は計画的な訓練や業務上の疑問を解消する場として技能教習所を使用。訓練設備や訓練メニューは車両や設備の更新、鉄道技術の変革にあわせ、その都度見直していくとしている。
《草町義和》

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