両備HDとKDDI、岡山市内の路線バスでO2Oの実証実験…11月15日から

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両備バスが運行する岡山駅~西大寺線のバス車両に搭載されるデジタルサイネージモニター。スマートフォンやバスロケーションシステムと連動したO2Oサービスの実証実験を行う。
  • 両備バスが運行する岡山駅~西大寺線のバス車両に搭載されるデジタルサイネージモニター。スマートフォンやバスロケーションシステムと連動したO2Oサービスの実証実験を行う。
  • 実証実験によるO2Oサービスのイメージ。沿線の店舗がシステムを通じてバスのデジタルサイネージに情報を送り、それに気づいた乗客が手持ちのスマートフォンで情報にアクセスすることで店舗への誘導と商品の購入を促す。

KDDIと両備ホールディングス(両備HD)、同社グループのリオスは、11月15日から2014年5月31日まで、バスロケーションシステムとデジタルサイネージ、スマートフォンを連動させた「地域密着型O2Oサービス」の実証実験を岡山市内で実施する。

O2Oサービスは、オンライン・ツー・オフラインの略。モバイルアプリなどを使ってインターネットで集客し、実際の店舗に誘導して商品の購入を促す。今回の実証実験では、KDDIが開発したデジタルサイネージシステムとスマートフォン用アプリ、リオスが開発したバスロケーションシステムを連携させ、路線バスの沿線情報を提供する。バスロケーションサービスとデジタルサイネージ、スマートフォンを連動させるO2Oサービスは、国内初の取り組みという。

実施路線は、両備HDの社内カンパニー「両備バスカンパニー」が運行している岡山駅~西大寺線13.7km。同線のバス31両に105台のデジタルサイネージモニター(13インチ)を搭載する。

バス1両のモニター搭載台数は13両が5台、11両が3台、7両が1台。デジタルサイネージと連動する無料専用アプリ「まゆせチャンネル」をスマートフォンにダウンロードすることで、バスの運行情報や沿線店舗の商品情報、割引クーポンをリアルタイムで受け取ることができる。

「まゆせチャンネル」はauのスマートフォンのほか、他社のスマートフォンでも利用可能。参加店舗は消費者にリアルタイムで情報を提供できるほか、その効果を定量的に把握、評価することも可能であることから「時と場合に応じた効率的な集客や事業運営が期待」できるという。KDDIは実証実験を通じて「公共交通機関を核とする新たな街づくりを実現するO2Oの地域活性モデルの事業化を目指」すとしている。

《レスポンス編集部》

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