三菱自動車工業は10月29日に、2014年3月期の第2四半期決算を発表するとともに、通期業績予想を上方修正した。今期末の復配も見通せる状況となってきた。
通期の業績はすでに24日の段階で東証に届け出済みであり、純利益は4月時点の予想より200億円多い700億円(前期比84%増)としたほか、経常利益は100億円増額の1000億円(7%増)に修正した。世界販売が世界各地域で増加するなど第2四半期までの業績が好調で通期の上ぶれにつながった。
会見した益子修社長は、「前期にオランダ工場を売却したことによる赤字の止血や、日産自動車との共同による軽自動車が計画通りに販売できるなど(業績を)下支えしている」と業績を評価した。
三菱は、今期中に三菱グループ向けの優先株を処理し、16年無配となっている株式配当を復活させたい考え。市川秀副社長は「今年の株主総会で、来年の総会時には復配にこぎ着けたいと表明した。今は着々と準備を進めているという状況」と述べ、復配実現に自信を示した。