ZMPは10月29日、自動運転の走行実験向けクラウド・システム構築サービスの提供を開始した。
同サービスは、CANデータ送受信機「カートモ UP PRO」と、スマートフォン/タブレット端末およびクラウドサーバWindows Azureの設定作業で構成される。
まず、OBDII端子にカートモ UP PRO を接続し、無線(Bluetooth)でスマートフォンやタブレットに車載CANデータの送受信が可能な状態にする。次にこれらのデータをクラウドプラットフォーム Windows Azure上のデータベースに、3GやLTEなどの公衆回線経由で蓄積し、リアルタイムに受信・モニタリングができる実験システムとして利用できるように構築する。
同システムを導入することで、国内外の実験拠点・テストコースなどでの走行実験中のデータを、本社など遠隔地から確認することが可能。実験結果に基づく現場へのフィードバックがスムーズとなり、開発作業のスピードアップに貢献する。
同システムは、標準ではトヨタ『プリウス(含むPHV)』『アクア』、ホンダ『フィットHV』『フリード』『インサイト』、日産『ノート』、マツダ『デミオ』、スバル『インプレッサ』に対応。価格は20万7900円。