福岡市で開催の「スマートモビリティアジア2013」。福岡市に本社のあるリーボは、2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に登場する「黒田官兵衛」がラジオDJとなって福岡の名所を案内する「クロカンラヂオ」を紹介した。
「クロカンラヂオ」は、黒田官兵衛ゆかりの地を福岡博物館から発信しようと、福岡博物館と福岡超小型モビリティ推進協議会が12月から実施する超小型モビリティを使ったカーシェエアリングサービスに向けて考えられたサービス。カーシェアでは、福岡県内の名所を巡るコースが設定され、ドライブしながら黒田官兵衛のラジオを楽しんでもらうというもの。
「カーシェア自体を博物館のコンテンツにしてしまおう考えました」と話す同社代表取締役の松尾龍馬氏。元々、超小型モビリティを使ったカーシェアサービスを展開していた同社、移動のためだけに超小型モビリティはなかなか使ってもらえなかった経験から、ドライブ自体をエンターテイメントコンテンツにしてしまったという。
移動のための手段としての意味あいが強いカーシェアリングサービスにおいて、車に乗ってもらうことを目的とする新しいアプローチ、観光の名所案内にとどまらず、アニメの聖地巡礼や、サービスを使うことでしか参加できないコンテンツなど、様々な可能性を秘めているアプローチといえる。