防衛省は、日本航空電子工業が工数付け替えによって過大請求していた事実が発覚したとして、同社を9か月間、指名停止すると発表した。
同省の装備施設本部では、航空機部品を製造する日本航空電子に対して実施した、企業の会計制度の信頼性を確認するための調査(制度調査)で、同社が工数付け替えによる不正行為をはたらいていた事実を発見したと、している。
同社では、同省からの問合せを受けて社内調査を実施したところ、航空事業部で作業時間を過大に計上していた案件があったと報告した。
これを受けて同省は、同社に対して10月4日から2014年7月3日までの9か月間、指名停止措置とした。
同省では今後、事実把握のため、同社に対して特別調査を実施する。
同社では、1998年の過大請求事案から再発防止策を実施してきたが「結果としてこのような事態となり、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。今後、防衛省の調査に全面的に協力するとともに、二度とこのような行為を繰り返すことがないよう、再発防止に努めます」としている。