2025年までのマレーシア教育青写真が6日、ムヒディン・ヤシン副首相(兼教育相)によって発表された。教育へのアクセスと質、平等さ、一貫性、効率性の5分野で目標を設定し、実現を目指すことを「ザ・スター」などの英字紙が報じている。
教育へのアクセスでは、2020年までに幼稚園から高等学校までの就学率を100%とすることを目標に掲げる。教育の質向上では、国際的な比較教育調査である、経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)や国際教育到達度評価学会(IEA)が行う国際数学・理科教育調査(TIMSS)において、向こう15年で世界第3位以内に入ることを目指す。
平等な教育の提供では、地方と都市部、性別、社会経済的要素などによる教育の不平等さをなくす努力をする。連邦政府は学生の能力を最大限に活かすことができるようにするため、教育システムに投資を行う。また効率性の改善にも取り組む。
一貫性については、マレーシアの多様性を尊重し、価値観や経験を共有できるような教育システムを創出する。生徒が知識や思考能力、リーダーシップ能力、バイリンガル能力(英語とマレー語)、倫理観、マレーシア人としてのアイデンティティをバランスよく持ち、世界的な競争力を持つマレーシア人を育てるための教育システムを構築する。語学面では、英語とマレー語に加えて多言語を学ぶことも推奨する。また、英語学習に力を入れるために既存のカリキュラムの変更も検討する。
愛国心を育て、国家の歴史の正しい理解と将来の発展への野心を共有できるようにする。