東京メトロ、東西線3駅に太陽光発電システムを導入

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ホーム上屋に太陽光パネルを設置した東西線葛西駅。8月27日から稼働する。
  • ホーム上屋に太陽光パネルを設置した東西線葛西駅。8月27日から稼働する。
  • 既に太陽光発電システムを導入済みの南行徳駅も太陽光パネルを増設する。

東京地下鉄(東京メトロ)は8月21日、東西線の西葛西、葛西、原木中山の3駅に太陽光発電システムを新たに導入すると発表した。同社の長期環境戦略「みんなでECO.」の一環。26日から西葛西駅、27日から葛西駅と原木中山駅の発電システムが稼働する。

東西線は西葛西~西船橋間が地上に露出した高架線になっており、各駅ホームの屋根部に太陽光パネルを設置して消費電力の一部を賄う「東西線ソーラー発電所」計画を推進している。2012年3月の南行徳駅を皮切りに太陽光発電システムの導入が始まり、浦安駅と妙典駅にも今年3月までに導入された。今回の3駅への導入により、同社の太陽光発電システム導入駅は千代田線北綾瀬駅を含め7駅になる。

各駅の発電能力は西葛西駅が99kW、葛西駅が93kW、原木中山駅が150kW。既に導入済みの南行徳駅も太陽光パネルを増設して26日から稼働を開始し、発電能力を40kW引き上げて132kWにする。

3駅と南行徳駅増設分の最大出力は合計434kWで、年間発電量は約43万4000kWhを見込む。これにより一般家庭の127世帯分に相当する約200tの二酸化炭素(CO2)排出量が削減されるという。発電した電力は駅のエスカレーターやエレベーター、照明などで使用。発電量が多い場合は隣接する駅に融通して利用する。

同社は行徳駅と西船橋駅でも太陽光発電システムの設置工事を進めており、最終的には東西線の高架区間全駅に太陽光発電システムが導入される予定。最大出力は約1メガワット、年間発電量は約100万kWhになる。

《草町義和》

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