日本海事協会は、商船三井のコンテナ船が破断・沈没した事故調査で、ハッチサイドコーミングを含む上甲板部が事故の起点ではないとの途中の調査を公表した。
同協会では、商船三井のコンテナ船「MOLコンフォート」の海難事故に関する事故調査チームを結成し、事故原因究明に取り組んでいる。
事故調査チームは、様々な可能性について事故原因の調査・解明を進めており、2013年9月上旬までに一定の見解をまとめる予定。
現段階の調査結果として、ハッチサイドコーミングを含む上甲板部については、今回の事故の起点ではないと結論したとしている。
一方、MOLコンフォートを製造した三菱重工業と、商船三井は、予防的な安全強化策として、MOLコンフォートの同型船に対する船体強度の強化を目的とした工事の計画書を策定し、同協会はこの計画書を承認した。
同協会では、引き続き事故原因調査に全力を尽くし、船舶の安全航行に向けて徹底的に原因を究明していくとしている。