マレーシア、セランゴール州のある公立小学校で、ラマダン(断食月)のために非イスラム教徒の生徒がトイレに隣接する更衣室で食事させられていたことがわかった。
批判の声を受けてすでに改められたが、ムヒディン・ヤシン副首相(兼教育相)は事実関係が明らかになった場合には責任者を処罰する考えを示した。
問題が起きたのはスンガイブローにあるセリ・プリスティナ小学校で、生徒の親が22日に「フェイスブック」に写真を投稿したのがきっかけで表面化。投稿された写真には、女子更衣室で学校が準備したテーブルに向かい男女の生徒が椅子に座っている様子が写っており、ネチズンから「不衛生」や「やりすぎ」との声が上がった。批判を受けて教育省が指導に乗りだし、24日から食堂脇のスペースで食べられるようになったという。
同小学校によると、在校生は1000人以上で、非イスラムの生徒はわずか28人。生徒数が急増したことから教室も足りない状態だった。3月以降、食堂が手狭となったため、食堂の反対側にある女子更衣室を食堂として利用することもあったという。学校側は、ラマダンで食堂が閉鎖になったために行ったと説明。トイレでなく更衣室だと強調した上で、清潔に保ってあったと弁明している。