航空輸送統計、国内線旅客人数はLCC就航効果で好調、国際線も中国を除いて高い伸び…2012年度

航空 行政
国内線旅客人数の推移
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国土交通省が発表した2012年度の航空輸送統計によると、前年度に東日本大震災や欧州債務問題の影響を受け落ち込んでいた国内線・国際線の旅客・貨物輸送量が回復していることが明らかになった。

国内定期航空輸送の旅客数は、前年度比8.7%増の8597万人、人キロベースで同9.4%増の778億8885万人キロと好調だった。

LCC(格安航空会社)が就航を開始した関西~新千歳線、関西~那覇線、成田~新千歳線、成田~福岡線、成田~那覇線、関西~福岡線の旅客数が大幅に増加しており、LCC参入が全体の旅客数増加に与えた影響も大きい。

幹線・ローカル線別では、人ベースが幹線で同9.8%増の3690万人、ローカル線が同8.0%増の4907万人となった。人キロベースが、幹線が同10.8%増の381億2099万人キロ、ローカル線が同8.2%増の397億6785万人キロとなった。

国内定期航空輸送の貨物重量は、同1.1%増の90万5489トン、トンキロベースが同1.8%増の9億4562万トンキロだった。

成田~沖縄線は、前年度に比べ貨物輸送量が大幅な増加となったが、これは那覇空港のハブ機能を活かし、路線の便数増加、使用機材の大型化を図ったことによるため。

旅客人数トップは羽田~新千歳で同1.8%増の868万1515人、利用率が67.7%だった。2位は羽田~福岡で同3.0%増の756万4462人、3位が羽田~那覇で同2.5%増の502万1071人だった。

国際航空輸送の旅客数は、同12.8%増の1421万人、人キロベースでは同13.7%増の624億0012万人キロとなった。

国際航空輸送の貨物重量は、同6.8%増の114万5862トン、トンキロベースで同6.4%増の61億2478万トンキロだった。

方面別の旅客人数は、中国方面が同1.9%減となったほか、ほとんどの方面が前年を上回った。特に中国・韓国を除くその他アジアが同21.3%増、米大陸向けが同21.8%増となった。

《レスポンス編集部》

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