陸マイラー、来年の北京モーターショーを目指す

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ANAマイレージクラブは、貯めやすく使いやすいことで知られる
  • ANAマイレージクラブは、貯めやすく使いやすいことで知られる
  • 時期に合わせて、必要マイル数が3段階あるANAマイレージクラブ
  • 今年の上海国際モーターショー。ここにも貯めたマイルで出掛けた
  • 上海モーターショーの一コマ。世界に先駆けて見られる新型車も多数出品
  • 中国のモーターショーは人の多さにもビックリするが、これも貴重な体験
  • 直近の私のマイル残高。先月、成田-仙台で1200マイルを使ってしまい、この残高になっている
  • 昨年11月、早々とマイル残高が17000マイルを達成したので、上海行きを特典航空券で予約した
  • 「AMCモバイルプラスEDYマイル」が追加された分。その他、ホテル宿泊などもEDYでポイント追加

マイルを貯めて旅立とう!そんな話を聞いてもそう簡単に貯められるモンじゃない。そう思っている人も多いのではないだろうか。そこで効率よくマイルを貯め、毎年海外旅行でこれを利用している私の体験談を交えた情報をお伝えしようと思う。

私はここ数年、北京と上海で行われるモーターショーはANAを使って欠かさず出掛けているが、実はこの時のチケットはすべて貯めたマイルを利用している。ANAの場合、時期に応じてLow/Regular/High各シーズンで分けられているが、幸い、北京/上海モーターショーが開催される4月はLowシーズンに該当する。東京発だと必要なマイル数はエコノミー席で17000マイル。これを目標にせっせとマイルを貯めているのだ。

では、ANAに数多くの搭乗してマイルを貯めているのかと言えばそうではない。申し訳ないが、ここ数年、ANAにはお金を払って搭乗したのは昨年、仕事でANAが手配された1往復だけ。それ以外は一度もお金を支払って搭乗したことはない。ひたすら『陸マイラー』に徹してEdyとTポイントを中心とした組み合わせでマイルを稼ぎ、年に一度の北京/上海モーターショーに出掛けているのだ。この実績を得るには大きく3つのポイントがある。

第1のポイントはANAが提供している「ANAマイレージクラブ モバイルプラス」への加入だ。月額315円が徴収されるが、Edyの利用で通常の3倍のマイルがたまる(2014年3月31日までの期間限定サービスだが何度も延長されている)。これを利用して買い物をすることで、200円のEdy支払いで通常1マイルに対して3マイルが貯まるようになる。この積み重ねで面白いほどマイルがたまるようになるのだ。

第2のポイントはTポイント実施店で行われているボーナスポイントの活用だ。「ファミリーマート」や「ウェルシア関東&ドラッグてらしま」では、特定の商品に対してボーナスポイントを付与するキャンペーンを実施している。500mlのペットボトルには大抵20ポイントのボーナスマイル。さらに探せば200円程度で50ポイントが貯まるものもある。つまり、この対象商品を購入することで通常100~200円で1ポイントなのが、大幅に積み増しされるというわけだ。

『陸マイラー』は貯まったTポイントを決して買い物で使わないことも重要だ。500ポイントはANAの250マイルに交換できるからだ。250マイルと言えば、東京-大阪間を搭乗したマイルに匹敵する。ボーナスポイントを上手に使えば、3000円程度の買い物で、250マイルが貯められるわけで、これは搭乗するよりもずっとお得だ。

第3のポイントは、買い物する際はなるべく200円単位を念頭に置いて支払いをするようにすることだ。実はEdyでのポイントは200円ごとに行われるし、Tポイントも店舗によっては200円から付与されることがある。その場合、仮に125円の飲料水だけではマイルは付与されない。そこで、200円に近くなるような買い物を心掛けるのだ。時に無駄な支払いになりそうだが、これもマイルをためる目標を達成するための手段と割り切ろう。

私が買い物をする日常を明かせば、コンビニはEdyとTポイントの両方が貯まる「ファミリーマート」を利用し、ドラッグストアはTポイントの「ウェルシア関東&ドラッグてらしま」か、Edyが使える「マツモトキヨシ」。家電店はEdyが使える「ケーズ」、カメラ店はEdyも使える「ビックカメラ」と決めている。

カメラ店はEdyを基本に考えれば「ヨドバシカメラ」でもいいが、あえて「ビックカメラ」にしているのは、同社はJALとの提携も行っており、100円でなんと5マイルが貯まる(通常は3マイル)から。搭乗することでJALマイルを貯めている私にとっては、ダブルでマイルが得られるメリットがあるのだ。

それと食事は嗜好があるので難しいが、オススメはEdyで支払うことができ、Tポイントも貯められるのが「すかいらーく」系列店。マクドナルドやプロントはEdyで支払いができ、関東一円で展開する「すぎのや本陣」、ロッテリアはTポイントが貯まる。他にも調べれば何らかの関わり合いがあるお店は数多い。それぞれのライフスタイルに合わせた利用を考えるとイイだろう。

では、ここまでして本当にメリットはあるのか。たとえばTポイントで250マイルを貯めるには500ポイントを貯める必要がある。あくまで目安だが、ボーナスポイントが付くペットボトル購入の場合、3000円程度で500ポイントを達成(ペットボトル125円×24で、来店ポイント含む)できる。このまま17000マイルを目指すと20万円強の買い物が必要になる計算だ。

しかし、支払いをEdyで行えば3000円で15マイルが付き、「ANAマイレージクラブ モバイルプラス」加入なら45マイルとなる。仮にこれで20万円の買い物をすれば、3000マイル近くが加算され、17000マイルへの道のりはさらに短くなる。つまり、可能性として1年間で20万円未満の買い物をしながら通常5~6万円はする北京/上海モーターショー行きの航空券が手に入ることになるのだ(燃油サーチャージ、空港税等諸費用別)。

『陸マイラー』の鉄則は、ひたすら地味に、そして着実に貯めることを心掛け、わずかなポイントも決して逃さない。これが目標を実現する秘訣なのだ。

《会田肇》

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