レースは20時間が経過し、最終盤を迎えた。残り4時間25分、セーフティカー明のダンロップ・カーブで3位のトヨタ『TS030ハイブリッド』7号車に乗る中嶋一貴が、GTマシンを抜きにかかったところでスピン!
昨年の日産『デルタウイング』とのクラッシュを思い起こさせる、あわやクラッシュという状況だったが、ポルシェ以外前後に走っている車もなかったこともあって事なきを得た。このあたりの運は、今回のルマンでのトヨタの強さか。
トヨタ7号車は幸いにも壁をヒットすることなく走り続けた。4位のアウディ『R18 e-tronクワトロ』3号車(ディグラッシ)が15秒差にまで追いつきプレッシャーをかける。
1位はアウディ2号車(マクニッシュ)、2位はトヨタ8号車(サラザン)で変わらず。
残り3時間45分、4位を走っていたアウディ3号車がピットイン、ドライバー交代となった。トヨタの8号車もデビッドソンにドライバーが替わっている。
ピットではAFコルセのフェラーリ51号車がスタートに焦り、LMP2クラスのマシンとぶつかるなどのトラブルが相次いでいる。