伊東孝紳社長は6月20日の東京での発表会見で、『アコード』を皮切りに順次投入する同社のHV(ハイブリッド車)技術が「わが社にとって、当面、大きなアドバンテージになると自負している」と強調した。
ホンダは「スポーツハイブリッド」シリーズとして、車種に応じて1~3個のモーターを使う3タイプのHV技術を新開発してきた。2モーター式を搭載したアコードHVに次いで、秋には新型『フィット』シリーズに1モーターの新タイプを採用する。
伊東社長は、「クルマの進化という観点から捉えると、燃費と走る楽しさの両立は大きな技術競争になっている」としたうえで、「将来には燃料電池車があるが、ここ数十年はHVが主流になる」との見通しを示した。
そのHVでホンダは、多様な車種に対応できる技術を「ここ数年で蓄積しつつある」とし、世界のライバル社との競争のなかでも「アドバンテージ」になってきたと、自信を示した。