JR北海道の函館本線然別~仁木間の野本踏切(北海道仁木町西町)で6月2日、遮断機が下りきらない状態のまま列車が通過するトラブルがあった。
同社によると6月2日20時7分頃、野本踏切の異常を札幌の指令センターで検知。ほぼ同じ時刻に野本踏切を通過した長万部発17時44分の小樽行き普通列車の運転士も、「踏切の警報は鳴動していたが遮断機が降下していないように見えた」と倶知安指令センターに連絡した。
列車は踏切から約700m通り過ぎたところでいったん停車し、その後指令センターとの無線交信を終えて6分後に運転を再開した。列車が踏切を通過する際に人や通行車両はなかった。
同社の現地調査の結果、レールに設置されている列車検知装置のケーブルが脱落していた。このため列車の位置が認識できず、列車の踏切接近を検知できなかったとみられる。これにより踏切の故障検知機能が作動し、列車が踏切に到達する12秒前に警報が鳴動、遮断機も3秒前に降下を開始したが、降下が完了する前に列車が通過した。
同社はケーブル交換の復旧作業を行い、6月3日の1時15分に復旧した。