京王電鉄は5月23日、京王線・相模原線の調布駅周辺に複合商業施設を整備すると発表した。線路の地下化により使用を中止した地上の線路敷地などを活用する。
調布駅付近は東京都を事業主体とする連続立体交差事業(連立事業)により線路を地下に移設する工事が実施され、2012年8月から地下線の使用が始まった。これに伴い、地上の駅跡地と線路跡地の有効活用策として複合商業施設の整備が計画された。
発表によると、商業施設は調布駅の新宿方をA敷地(約4000平方m)、京王八王子方をB敷地(約1700平方m)、京王線と相模原線の線路分岐部の少し先をC敷地(約6200平方m)とし、A敷地に地上6階、B敷地に地上4階、C敷地に地上5階地下2階の商業施設をそれぞれ整備する。京王電鉄は「周辺地域のまちづくり計画と整合する開発プランを検討し、2017年の開業を目指」すとしている。
連立事業の多くは高架橋の建設によって鉄道と道路の交差を立体化しているが、一部では地下トンネルによる立体化も行われている。地上の線路跡地は商業施設や住宅地などのほか、遊歩道に転用されることもある。