ロッキード・マーチンは5月16日、同社の第2世代イージス弾道ミサイル防衛(BMD)システムが、2012年5月から4度目となる弾道ミサイルターゲットの迎撃に成功したことを伝えた。
システムは発射に成功し、スタンダード・ミサイル-3(SM-3)ブロック・IBミサイルを誘導して、分裂した高度な短距離弾道ミサイルターゲットと交戦した。
ミサイル防衛局のテストの間、USSレイク・エリー(CG-70)に乗船したアメリカ海軍の水兵達は、イージスBMDウエポンシステムを、現実的な脅威のシナリオを再現するようにデザインされた、多数に分裂するオブジェクトの中から弾道ミサイルを識別する為に使用した。このターゲットはハワイのカウアイにある海軍のミサイル試射場から発射されたもので、ボストンからワシントンD.C.間の距離を旅した。
「全ての飛行テストで、我々は水兵達の能力と、艦船とシステムがさらに洗練された弾道ミサイルの脅威に対し交戦するのを目撃した。それぞれのテストの成功は、イージスが世界で増加しつつある高度な敵からの脅威に対し、戦闘を行う多種のシステムの基礎であることを再確認するものである」とロッキード・マーチンのミッションシステムとトレーニング部門、BMD開発プログラム管理者のニック・ブッキ氏は語った。
イージスBMDのアップグレードされたシグナル・プロセッサーは、改善されたターゲットの認識機能によって、今回のテストのような多数のおとりミサイルを分裂射出する、さらに洗練された弾道ミサイルの脅威を排除することを可能にする。