ラリーポルトガルのWRC-2カテゴリー第2レグでシュコダ・ファビアS2000を駆るフィンランド人ドライバーのエサペッカ・ラッピが6ステージ全てで勝利し、4分以上のリードを得た。
この若いフィンランド人はこれまでの11ステージの全てに勝利を収めたことになり、彼のペースはトップのWRCカテゴリーを合わせた総合で8位となる。
「多くの速いドライバー達が、問題を抱えていたことは残念なことだが、我々にとっては完璧な1日だった。パンクもなく、何の問題もなかった。」とラッピは語った。
開幕日の後に2位につけていたエルフィン・エバンスは、オープニングステージでトランスミッションの問題を起こし、彼のフィエスタRRCをリタイアさせることになった。また、3位につけていたエドアルド・ブレソリンはコースを外れ、彼のフォード・フィエスタRRCのサスペンションを破損し、午前のファイナルステージでリタイアとなった。
このことはロバート・バラブルを2番手まで押し上げたが、アイルランド人はファイナルステージでコースを大きく膨らんで彼のフォード・フィエスタS2000の右リアタイヤをパンクさせてしまい、交換のために2分30秒を失って、結局ラッピから8分44秒4遅れの3位となった。
そしてこれらの混乱の恩恵を受けたのは、昨夜のリスボンのストリートステージでのホイールの破損から復帰したセップ・ウィーガンドで、彼はオープニングステージでのインターカムの問題にも関わらず、彼のスコダ・ファビアS2000を2位に返り咲かせた。
ウクライナ人のオレスキー・キキレシュコは彼のミニJCW S2000を溝に落としたことによって、この午後のオープニングステージでリタイアとなり、ペルー人のニコラス・フックスの三菱ランサーEvo Xを4位に昇格させた。
それはロバート・クビサのシトロエンDS3 RRCにとって、別の不満の残る一日となった。この午前に、彼の不自由な右手の為に免除されたパドルシフトが油圧の問題で使用不能となり、彼は彼の弱い右手でマニュアルのギアレバーを使用しなくてはならなかった。
そしてその問題は午後にも再び起こり、テクニカルな問題が手におえなくなった時、ファイナルステージの700メートルの地点で停車、リタイアとなった。