車両通行禁止の踏切で立ち往生のクルマ、通過列車と衝突

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7日午後8時35分ごろ、神奈川県茅ケ崎市内にあるJR東海道本線の踏切で、踏切内に立ち往生していた軽乗用車に対し、通過中の普通列車が衝突する事故が起きた。この事故で列車の乗客1人が負傷。クルマの乗員は車外に脱出していてケガはなかった。

神奈川県警・茅ケ崎署によると、現場は茅ケ崎市十間坂付近。踏切には警報機と遮断機が設置されているが、クルマの通行は禁止となっている。平塚市内に在住する18歳の男性が運転する軽乗用車はこれに気づかず踏切内へ進入。対向してきた人に車両通行禁止を告げられ、バックで退出しようとした際に脱輪して立ち往生。直後に通過した上り普通列車(沼津発/東京行き、10両編成)が衝突した。

クルマは約270mに渡って押し出されて大破。乗っていた3人は車外に脱出して無事。列車には乗客乗員約300人が乗っていたが、うち1人が頚部打撲の軽傷を負っている。

調べに対して男性は「道に迷っていた」と供述。踏切部には車両通行禁止を示す金属製のポールが設置されているが、クルマが進入した側はポールの左側部分に約2.2mの幅があり、クルマの進入自体は可能となっていた。また、踏切に至る市道には踏切の車両通行禁止を告知する表示は無かったという。

警察ではJR東日本の関係者からも事情を聞き、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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