三菱重工、上海ディーゼルとのエンジン合弁事業の営業を開始

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三菱重工、上海ディーゼルとの合弁事業が始動
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三菱重工業は3月11日、中国のディーゼルエンジン大手の上海柴油机(上海ディーゼルエンジン)と合弁で設立したディーゼルエンジン生産・販売会社「上海菱重発動機が営業を開始したと発表した。

今後、中国の産業用ディーゼルエンジン市場向けに競争力の高いエンジンを投入してシェア拡大を図る。

上海菱重発動機は、昨年3月に三菱重工と上海ディーゼルが合弁契約を締結して今年2月に設立した。資本金は2億元(約30億円)で、両社が折半出資した。

新会社は三菱重工からライセンス供与を受ける出力500~1600kWの産業用ディーゼルエンジンを生産する。三菱重工が持つ産業用ディーゼルエンジン技術と、上海ディーゼルが持つ広範なネットワークをそれぞれが持ち寄って調達・販売・サービス事業を展開する。

当面、100億円規模の販売を見込んでおり、将来的には200億円規模まで売上げを伸ばす方針。

上海ディーゼルは、ディーゼルエンジンの中国大手メーカーで、中国自動車メーカーの最大手である上海汽車のグループ企業。建設機械・発電・船舶向け出力100~500kW高速ディーゼルエンジンを手掛け、中国市場で大きなシェアを持つ。

拡大する中国市場でシェアアップを目指す三菱重工と、出力500kWを超える産業用ディーゼルエンジン市場への本格進出を目指す上海ディーゼルの両社の思惑が一致したことで合弁事業がスタートした。

《レスポンス編集部》

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