煽り行為が事故を誘発、19歳の少年を危険運転容疑で逮捕

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昨年9月に栃木県矢板市内で発生し、3人が重軽傷を負った交通事故について、栃木県警は7日、煽り行為で事故を誘発したとして、同市内に在住する19歳の少年を危険運転致傷や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

栃木県警・矢板署によると、問題の事故は2012年9月11日の午後10時5分ごろ発生している。矢板市幸岡付近の国道461号を高速度で走行していた乗用車と、交差する市道から左折して国道へ進入しようとしていた別の乗用車と衝突。このクルマを運転していた大田原市内に在住する20歳の女性が頭部強打で現在も意識不明の重体。国道側を走行していた乗用車を運転していた18歳の少女ら2人が軽傷を負った。

警察は後に18歳少女を逮捕したが、少女が運転していたクルマの後部には追突被害を受けたとみられる破損箇所があり、調べに対しても「後ろから猛スピードで煽ってくるクルマがいて、怖くて逃げている最中だった」などと供述していた。

警察では現場で採取した部品から追突側車両の車種を特定して車当たり捜査を行ったが、被追突側車両を運転していた少女と以前交際していた19歳の少年が使用しているクルマと同一車種ということが判明。少年から任意で事情を聞いたところ、「帰宅途中のコンビニエンスストアで少女を見かけ、驚かそうと思って追いかけた」など、容疑への関与を認めていた。

少女は元交際相手の少年だということにはまったく気づいておらず、警察は「追われているクルマから逃げ出したい」という一念で速度を上げ、後方に気を取られて前方不注視状態に陥ったと判断。少年の行為が事故を誘発したとして、7日までに危険運転致傷やひき逃げ容疑で逮捕した。

警察では少年を厳しく追及。事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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