2月24日午後3時20分ごろ、北海道北見市内の市道で、パトカーの追跡を受けていたワゴン車が路外に逸脱。除雪で生じた雪山に突っ込む事故が起きた。運転していた男は車外で警官に取り押さえられたが、直後に心肺停止状態となり、病院で死亡している。
北海道警・本別署によると、足寄町内の国道242号を走行中に不審な挙動を取っていたワゴン車を同署員が発見。停止を命じたがクルマはこれを無視。その後は国道242号を約80kmに渡って止まらずに逃走。クルマは北見市留辺蘂町上町付近の市道を突き当りまで進み、そのまま路外に逸脱。除雪で生じた雪山に突っ込んだ状態で停止した。
直前に北見市留辺蘂町栄町付近の国道242号で一時停止を無視しており、警察は道路交通法違反で逮捕しようとしたが、運転していた男は車内に閉じこもって抵抗。車内にあったものを投げつけたり、バールを手にして抵抗の姿勢を見せた。
応援の北見署員も加わり、午後4時すぎに男をクルマから引きずり出して現行犯逮捕したが、直後に男が意識を失っていることが判明。男は心肺停止の状態で近くの病院へ収容されたが、まもなく死亡が確認された。所持品などから音更町内に在住する40歳の男と判明している。
男の死因は窒息とみられ、道警の監察官室では身柄拘束の方法に問題がなかったかどうか調べるとともに、逃走の動機などについても調べを進めている。