田中貴金属、燃料電池用触媒の専用工場を建設

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専用工場のイメージパース
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TANAKAホールディングスは、グループ会社の田中貴金属工業が、湘南工場敷地内に、燃料電池用触媒の専用工場を建設すると発表した。

湘南工場内に延べ床面積1000平方メートルの専用工場を新設し、現在、平塚テクニカルセンターにある燃料電池用触媒の研究開発や製品検査、出荷の機能と、湘南工場にある製造の機能を、専用工場内に移転統合する。これにより、燃料電池用触媒の開発と製造体制を強化。加えて、今後見込まれる触媒の需要増に合わせて工場を増設するためのマザー工場に位置付けることで、生産能力の増強に迅速かつ柔軟に対応する。

投資金額は約10億円。専用工場は2013年3月に竣工予定で、順次機能を移転し、同年10月に本格稼働する予定。

専用工場では、燃料電池自動車(FCV)や家庭用燃料電池「エネファーム」などのコージェネ分散型電源(熱電併給)に使用される固体高分子形燃料電池(PEFC)の電極触媒を開発・製造する。PEFCは小型軽量で高出力を発揮でき、水素と酸素の化学反応を利用した地球に優しい、新しいエネルギー技術として利用が期待されている。

《纐纈敏也@DAYS》

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