米メンター・グラフィックスは、米モンタビスタ社の資産の一部を買収、オートモーティブの分野におけるビジネス展開を拡張したことを発表した。
今回の買収によりメンター・グラフィックスは、Linuxベースの車載インフォテイメント(IVI)分野における商用プロバイダとしての位置を確立。両社の統合が完了すると、Automotive Technology Platform(ATP)およびMentor Embedded IVI Base Platformの両製品の統合機能を持つメンター・グラフィックスのIVIソリューションとして、Sourcery CodeBenchおよびSourcery Analyzerを含む開発ツールとともに展開していく。
現在、メンター・グラフィックスおよびモンタビスタのIVI資産は、3社のオートモーティブOEM量産製品のほか、7社のサプライヤにより次世代自動車開発用に採用。年内にはさらに複数のOEMによる量産製品での採用が決まっている。今回の買収によってメンター・グラフィックスは商用IVI Linuxサプライヤの最大手となり、拡大し続けるLinuxおよびAndroidベースIVIシステム開発に対する市場ニーズに応えていく。