米国の自動車大手、フォードモーターは2月21日、米国オハイオ州のクリーブランド工場に、およそ2億ドル(約186億円)を投資し、「エコブースト」エンジンを生産すると発表した。
エコブーストは、フォードモーターの新世代環境エンジン。排気量を縮小(ダウンサイジング)しながら、ターボチャージャーで過給することで、十分なパワーを獲得。それでいて、直噴化などの技術により、高い環境性能も実現しているのが特徴だ。
さまざまな排気量が用意されているエコブーストだが、クリーブランド工場では今回、排気量2.0リットルの直列4気筒エンジンの生産に乗り出す。現在、北米向けの同エンジンは、スペインのバレンシア工場で生産中。これをクリーブランド工場製に切り替えることで、北米での同エンジン搭載車の人気に応える。
今回の投資により、クリーブランド工場では、450名の新規雇用を創出。同工場での2.0エコブーストの生産は、2014年の後半から開始される予定だ。
フォードモーターの北米部門、ジョー・ハインリッチズ社長は、「顧客が望む燃費性能に優れたエンジンの供給増が可能になる」とコメントしている。