欧州宇宙機関(ESA)は2月15日、「宇宙から見た地球」シリーズの中で、エンビサット衛星によって撮影された、中央パナマを横切る大西洋と太平洋を結ぶパナマ運河を紹介するビデオを公開した。
パナマ運河は1914年に完工された20世紀における最も偉大なエンジニアリング企画で、水路の両端は船が運河に進入する際に運河の水面を26メートルまで上昇させ、船が運河から出ると共に下降させていた。
パナマ運河は年間に約1万2000から1万5000の船が行き交い、船は平均8時間から10時間をかけて通過する。
両側の運河の出口で、運河に出入り、または水路を横切るのを待っている船は赤や緑、青の点で示されており、水路の中や大きなガトゥン湖の上にも見ることができる。
ガトゥン人造湖は1904年から1914年の間にパナマ運河の水路システムの一部として建造され、パナマの冬の乾季の備え、湖に蓄えられた余剰の水が、閘門の運転を維持する助けとなる。
1940年代にはパナマのおよそ70%近くは森林によって被われていた。今日、森林はこの国の半分以下を被うだけとなっており、その主な原因は森林伐採、インフラストラクチャー(道路・学校・交通機関)の開発、牧牛によるものである。