酔い潰れた男性をひき逃げ、タクシー運転手を逮捕

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昨年12月、埼玉県草加市内の県道で、酒に酔い潰れて路上に寝込んでいたとみられる男性がひき逃げされ、死亡した事件について、埼玉県警は5日、三郷市内に在住する64歳のタクシー運転手の男を逮捕した。客を乗せての営業中に事故を起こしたとみられている。

埼玉県警・草加署によると、問題の事故は2012年12月15日午前3時20分ごろ発生している。草加市住吉1丁目付近の県道(片側1車線の直線区間)で、車道にはみ出すような状態で頭から血を流して倒れている男性を通行人が発見。男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因で約1時間後に死亡した。後の調べで東京都練馬区内に在住する56歳の男性と判明している。

現場の路面にはブレーキ痕があったことから、警察では酔い潰れて車道に倒れていた男性が通過したクルマにひき逃げされたものと判断。死亡ひき逃げ事件として捜査を開始し、タイヤ痕から車種の特定を進めるとともに、周辺の防犯カメラ映像などの分析も行っていた。

その結果、営業中のタクシーが事故に関与した可能性が高くなり、警察は三郷市内に在住する64歳の男が運転していたものと断定。5日に自動車運転過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

調べに対して男は「事故を起こした覚えはない」と容疑を否認しているようだ。警察では事故当時に乗車していた客の特定も進め、事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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