佐渡汽船、日本海内航汽船と合併で合意、少子化による貨物輸送需要減少で

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佐渡汽船は、4月1日付けで日本海内航汽船と合併することで基本合意したと発表した。

佐渡汽船は、新潟と佐渡島間の旅客、航送車、貨物等の輸送を行っており、日本海内航汽船も同様に新潟と佐渡島間の貨物輸送を行っている。

両社合わせた新潟と佐渡島間の貨物輸送量は1996年の約30万トンをピークに、減少傾向で、2011年には約22万トンまで減少した。

佐渡島では毎年約1000人ずつの人口が減少する人口問題を抱えており、これに伴い生活物資輸送も減少、公共事業の抑制により建設資材の輸送量が減少している。現在の貨物輸送形態を継続していけない状況にあり、今後も両社の貨物部門は収益の悪化が拡大する傾向にある。

両社は、貨物輸送部門に携わる人員、輸送用具、運搬機器の集約化を図り、業務体制を見直し、効率的な人員配置、輸送用具等の共有化を実現することにより、コスト削減を図り、経営基盤・財務体質を強化することを目的に合併することにした。

佐渡汽船が存続会社となって日本海内航汽船を吸収合併する。日本海内航汽船の株式1株に対して佐渡汽船の株式4株を割り当てる。

《レスポンス編集部》

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