土星で嵐が自らを飲み込むようす 太陽系初観測

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土星の嵐
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1月31日NASAは、カッシーニ土星探査機が、土星の嵐が自らの尾に喰らいつき、消滅する様子を撮影したイメージを発表した。

この擬似カラーのイメージは、カッシーニのイメージング・サイエンス・サブシステムによって取得されたもので、色の違いは雲の高さを示している。画面中の赤い色は最も低い雲を表し、緑色は中レベルの高さを持つ雲、青い色は最も高い雲、そして白は高高度にある分厚い雲を表している。各イメージセクションの上にある赤い三角形は嵐の頭部である明るい雲の位置を示し、黄色い三角形は渦巻きの位置を示している。

この時間的に対比するイメージは、巨大な雷を伴う嵐の進化を示し、嵐が土星の周りを一周して自らの尻尾に遭遇し、立ち消えてしまう様子が克明に見て取れる。科学者達にとってこの嵐が自らを飲み込む現象は、太陽系の全ての場所において初めて観察された貴重なものである。

《河村兵衛》

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